双子の母による綺麗事育児

子供嫌いが授かったのは一卵性の双子。子供めっちゃ可愛いやん!育児めっちゃ楽しいやん! な everyday everynight を弾き語っていく(弾きはしない)ブログ

産む?産まない? 妊娠に悩めるあなたへ

こんにちは~すのこです。

1歳を過ぎ、とうとう我が家の双子も小さな足で大きな一歩を(:_;)涙
クラ〇が立った!シーンでは涙一つ流すことはありませんでしたが(当時小学生)
我が子となるとどこから出てくるのかわからない声と涙がでてきました。

そんな私ですが、双子達が産まれてくる数分前まで母性のぼの字もわからない
子供好きとはかけ離れた人間でした。

なので妊娠発覚した時はもちろん戸惑いましたし、一度は産まないという選択を考えていました。
正直嬉しかったかと聞かれるとそうではないです。
ですが母親なったことに今、後悔のかけらもありません。

この記事にたどりついたあなたはどんな気持ちでしょうか?
ただ私にわかるのは、あの当時の自分と同じように悩んでいるということです。
世の中には悩みもせず、悲しい選択をする方も沢山いますね。
あなたはそうではない。もうお腹の子供とはきちんと向き合えているということです。
そんな妊娠で悩まれているあなたの一つの道として
私が考えを見つめなおすきっかけとなった母の言葉と一緒に 読んでいただけたらと思います。

妊娠発覚

妊娠が分かった瞬間の感情は
『どうしよう産めない。』 でした。
その理由として、産むにはまだ早すぎる。遊びたい。というなんとも自分勝手な理由でした。
産婦人科へ行き小さな袋にしかみえないものを先生は『赤ちゃん』というのです。
どこか他人事のようで現実として受け入れたくないという気持ちが強かったように思います。

わからないですよ。そんないきなり「子供です」だなて言われたって。
でも涙がとまらないんですよ。
今から自分がしようとしていることを考えると罪悪感で眠れませんでした。

双子と発覚した日

ほぼ意思は固めて同意書をもらいに行った日、術前の確認ということで診察。
“最後になるであろう子供の姿を見なくちゃいけない”という気持ちと
“できればこれ以上の罪悪感を感じたくない” “見たくない” という気持ちで複雑でした。
そしてこの時に初めて心拍を確認。2つありました。
私が双子を知った日。そして母親になると決意した日です。

迷う私へ母からの言葉

私は両親には黙って手術を受けるつもりでした。
なぜなのか。母は必ず産みなさいと言うからです。
ですが、双子とわかり抱えきれなくなった私は母に伝えてしまいました。
案の定母からは「産んでほしい」と。
それでも「育てられる自信がない。子供が可愛いと思えるかわからない。」
と泣いている私に、母は言ったのです。

「今日見た小さい袋は大きな命よ。すのこちゃんと一緒の人間よ。
  生かす生かさないを決めていい程の軽い命じゃない
  欲しい時にできて産めると思っていたら大間違いよ。
  そんな泣くほどの選択をどうしてするの?産めない理由は何?
  母さんを納得させられる理由があるの?
 誰の為に考えてるの?誰の命なの?すのこは何様なの?」

めちゃくちゃ詰められました(~_~;)汗 ですが母の言っていることはごもっともです。
私はお腹にいる命よりも自分自身のことしか考えていませんでした。

双子の母になる覚悟と決意

一生、この罪悪感を背負っていかなければいけない。
一生、自分勝手な決断をした自分を許してはいけない。
一生、後ろめたさを感じて生きていかなければいけない。
一生、心の底から笑って生きていくことができないのではないか。

そう思う私は本当にどこまでも自分のことしか考えていませんでした。

私が母に相談したのは背中を押してほしかったのだと思います。
きっと母に妊娠したことを言った時点で私の中で答えはでていました。

エコー写真を見て泣きながら謝っている自分が、
本当は産んであげたいと思っていることに気付いていました。
ただただ勇気と覚悟がなかっただけ

どうして双子なのだろうと考えたとき、
ここに至るまでの全てのタイミングや出来事はきっと偶然ではなく
お腹にいる子供のメッセージではないかと思ったのです。

一つの命の『生きたい』という強い生命力がそうさせたのではないかと。

 “会ってみたい” そう思いました。
色々な不安な気持ちよりも “産んであげたい” でいっぱいになっていました。
そして母親になる決意をしたのです。

母親になっていく葛藤

時間や格好、場所を気にせず遊んでいる友人や、横でお酒を飲んでいる旦那を見るたび
自分のした選択の重さにうんざりしていました。
結婚願望のない私は婚姻届をだすときなんて震えました。
つわりが辛い時、切迫早産で3ヶ月入院した時は、

『もう!もう二度と妊娠するもんか!』

と泣きましたし、最後の最後まで本当にこれでよかったのだろうかと考えていました。

ですが日々大きくなって人間の姿になっていくお腹の子を見て感じる度に、
無意識にお腹を撫でているんです。
名前を考えている間は育児している自分と笑う子供を想像してワクワクしているんです。

そんな風にずっと葛藤していたと思います。
母になる実感も母性もいまいちわからないまま出産に臨みました。

大きな命の意味とは

「不細工だったらどうしよう」
「可愛いと思えるか不安」

と主治医の先生や看護師さんによく言っていました。
親バカにはならないと断言していましたがなんのその。
初めて我が子を見た瞬間に母性が滝のように流れ出てきましたよ(笑)
しゅわくちゃで梅干しのような見た目をしているのに
「可愛い可愛い」と涙が止まらないんです。

新生児室から聞こえる同じような赤ちゃんの泣き声の中で
自分の子が泣いているとすぐわかってしまうんです。

そしてこの時、やっと母の言葉の理解ができました。
「大きな命」だよという意味がわかったのです。
あの時見た小さな袋は、初めて抱いた小さな我が子は、
自分の命よりも大切で大きな大きな存在だったのです。

目も耳も鼻も身体の全てが母親に変わり、
私の中に溢れるぐらいの母性と愛があることをこの時初めて知りました。

子供たちがきてくれた意味

実はこの時、私の母は癌で意識がない状態です。
きっとこの時、子供たちがいなければ乗り越えられなかったと思います。
暗くて苦しい道を歩めていたのは子供たちの存在があったからです。

「生かす生かさないを決めていい程の軽い命じゃない。」

母はそう言っていましたが、 私が産む産まないを悩む以前にもうこの子達が
産まれてくる運命は決まっていたんだと、
そして、なにか意味を持って母親となる人の元へくるのだと。

身をもって経験し、確信しています。

私は産まない選択をする方に否定的な感情はありません。
様々な理由があります。 他人には見えないものもありますから。
ただ悩んでいる方に言いたいことがあるのです。

お腹の子のメッセージ

今、妊娠がわかり悩んでいる方。

嬉しいですか?

怖いですか?

不安ですか?

辛いですか?

それでいいのです。沢山沢山悩んでください。 みんながみんな嬉しいだけじゃないのです。私もそうでした。
そして、忘れてはいけないのは人間一人の命だということです。

命をかけた赤ちゃんのメッセージに耳を傾けてください
どうしてこのタイミングで来てくれたのか?
なぜあなたを選んできたのか?

命をかけた赤ちゃんのメッセージ耳を無駄にしないでください

あなたを不幸にする為にくる子は絶対にいません。

愛おしいも可愛いもわからないですか?

大丈夫ですわからなくても。
ただ、お腹にいるその大きな命はあなたを一番に愛してくれています
あなたが子供を想う前からあなたを想い、あなたの元へきてくれています。

私は産むと決めるまでの10日間、食事も喉を通らず眠れない日々を送り
答えがわからないような問題を考え続けました。
だからこそ自分のした選択に今、後悔が全くありません。
ここまで考えていなかったらどちらの選択をしても辛かったかもしれません。

沢山悩めばいいのです
今、お腹の中の大きな命についてしっかり考えてください。
そして自分の意思で決めた答えは必ずあなたの味方になってくれます。

どうしてその結論に至るのかしっかり考えてください。

世の中に幸せな子供たちで溢れますように。

母親の私からあなたへ

私はあなたの人生を背負えません。
産んだ方がいい! とも 産まない方がいい!
とも言えません。ですが一母親としてこれだけは言わせてください。

今、目の前で笑っている我が子を自分の人生をかけて守っていきたいと思います。
自分の人生を犠牲にするのではありません。
子供たちが誇れる親の背中を、人生を、見せるのです。

あなたが素敵で溢れる人生を送れますように。